少子化問題に関する企業の取り組み事例
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キャリアとライフの両立を支えるMUFGの新制度:卵子凍結·不妊治療支援制度「イーゼル」

キャリアとライフの両立を支えるMUFGの新制度:卵子凍結·不妊治療支援制度「イーゼル」

公開日:2025年10月8日 更新日:2025年10月8日

三菱UFJ銀行

取り組み内容

三菱UFJ銀行では、従業員のキャリア形成とライフイベントの両立を支援するため、2025年4月より「卵子凍結·不妊治療費用補助制度(通称:イーゼル*)」を導入しました。

本制度では、以下の2つの支援を提供しています。

  1. 卵子凍結費用補助:39歳以下の女性従業員等が行う採卵·凍結にかかる費用を最大40万円補助(2028年度以降は34歳以下が対象)
  2. 不妊治療費用補助:従業員等および配偶者が受ける特定不妊治療のうち、公的医療保険制度の対象外となる治療費を一律10万円補助 

*絵画を描くキャンバスを支えるイーゼル(画架)のように、本プログラムが、従業員が自身のキャリアや人生を自由に描く「支え」 になることをめざして命名

取り組みに至った理由·背景

三菱UFJ銀行では、従業員の約6割を占める女性のさらなる活躍を支援するため、キャリアとライフプランの両立を可能にする環境整備を進めています。

現在の日本では、不妊の検査·治療経験のある夫婦は4.4組に1組、新生児の約9人に1人が体外受精で出生していると言われていますが、ライフイベントとキャリア形成の両立や、不妊治療と仕事の両立には、いくつものハードルがあります。

従業員がキャリア形成やライフプランを考えるうえでの選択肢を広げることで、従業員が持続的に成長し、活躍するためのチカラになることを目的に本制度を導入しました。

取り組みの成果

まだ制度を導入したばかりですが、制度に関する照会や実際の申請が日々増えており、従業員のニーズを着実に感じています。

企業担当者の声

従業員の一人ひとりが、自身が望むキャリアプランとライフプランを両立させ、自身の強みを最大限に発揮するためには、キャリア観や人生観の多様化、パートナーとの家事や育児等の役割分担の考え方の変化、不妊の検査·治療を行う夫婦の増加、女性特有の健康課題が女性の就業に与える影響を 考慮することが不可欠と考えています。引き続き、人的資本投資を通じて、従業員一人ひとりがライフステージや性別に関わらず活躍し、パーパスを体現できる組織づくりに取り組んでまいります。

今後の展望·課題

従業員への周知·啓発活動の強化と、上司·同僚の理解促進を含めた環境づくりを継続していくことが必要と感じています。制度が開始したばかりですので、今後利用実績や従業員の声を集めながら、時代や社会の変化に応じて、制度の見直しや拡充も柔軟に検討していきたいと思います。

関連リンク

【図表1】MUFGの人的資本経営の取り組み
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